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BONJONOジャーナル

まちめぐりコラムVol.02

公園沿いの大デッキ(千代田区「アーツ千代田3331」)

2016.05.05

元小学校舎の再生とシェア

アーツ千代田3331は、廃校になった小学校舎をアートギャラリーへと再生した施設である。元の教室は、ギャラリーやアトリエ、オフィス等としてクリエイター等によって活用されている。そこでの展示を見るために、多くのアート愛好者らが訪れている。一方で、体育館は以前と同様に地域会報施設として残され、ママさんバレーの参加者が建物に入っていく。屋上は、区画ごとに貸し出す市民農園となっていて、家族が手入れにやって来る。こうして、普段は居合わせることのない多様な年齢・目的の人々がシェアする空間へと再生されている。
校舎と公園をデッキでつなげる
小学校に隣接して公共の小さな公園がある。校舎の再生に合わせて、両者を隔てていたフェンスは撤去され、間に大きな階段のあるデッキが設置された。建物の2階部分はカフェ・イベントスペースであり、多様な活動に使われている。一方で公園は、いつも人で賑い、しかもカフェやイベントスペースからデッキに出てくる人にいつも見守られる安全で場所となった。ここも、幼い子を連れた母親、犬を散歩する高齢者、ギャラリーに来たアート関係の若者、デッキの階段で走り回る小学生たちなど、多様な人が居場所をシェアしている。

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写真左:公園で居合わせる多様な人々 / 写真右:デッキ前で遊ぶ親子

柴田 建

筆者

柴田 建

1971年福岡市生まれ。2000年九州大学大学院博士課程修了。博士(工学)。日本(福岡、東京、沖縄等)および世界(カリフォルニア、上海、マニラ等)各地の住宅地をめぐり、地域住環境のマネジメントやコミュニティ主導の地域づくりについて研究・実践を行っている。

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