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BONJONOジャーナル

まちめぐりコラムVol.05

ともに育て、ともに食べる(糸島市「アップルタウン高田北」)

2016.12.18

コモン広場からコミュニティ・ファームへ

近年の住宅地開発では、居住者が共同で利用・管理する緑地である「コモン広場」が設けられるようになってきた。アップルタウン高田北では、さらに一歩進んで、単なる広場ではなく、420㎡もの広さを持つ共同農園(コミュニティ・ファーム)が住宅地の中心部に設けられた。
地元地域との協働
一般に、新興住宅地住民が地元の地域社会にとけ込むことは難しい。高田北も、糸島市で農業中心のしっかりとした地域社会のなかで開発が行われたが、地域の協力を得て、コミュニティ・ファームの指導者として地元農家が指導する体制が作られ、良好な関係づくりのきっかけとなっている。
収穫祭でバーベキュー
ここは、区画割りした個別の家庭菜園ではなく、居住者みんなで話し合い、みんなで一緒に作物を育てている。当初は女性が中心だったが、次第に男性も積極的に取り組むようになったという。秋の収穫祭では、バーベキューパーティを開いてみんなで食べる。子どもたちが野菜好きになったので、親のモチベーションがいっそう上がっているという。

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コミュニティ・ファームでの収穫祭の様子

柴田 建

筆者

柴田 建

1971年福岡市生まれ。2000年九州大学大学院博士課程修了。博士(工学)。日本(福岡、東京、沖縄等)および世界(カリフォルニア、上海、マニラ等)各地の住宅地をめぐり、地域住環境のマネジメントやコミュニティ主導の地域づくりについて研究・実践を行っている。

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