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BONJONOジャーナル

まちめぐりコラムVol.08

世代間の交流の場(大阪府泉北NT「槇塚台レストラン」)

2017.03.21

空き店舗が地域の拠点に

ニュータウンのシャッター街化した商店街の空き店舗を地元NPOがレストランとして再生した事例。泉北ニュータウンは、大阪・堺市において1965年から開発された大規模ニュータウン。近年は高齢化が進行し、高齢者たちの居場所づくりが課題となっていた。一方で、幼い子を持つ若い親も入居しているが、子育てについて相談する場もなく、母親と幼児で部屋に閉じこもる状況も生まれていた。そこで、地元のNPOが、近隣センターの空き店舗をリノベーションし、高齢者が集いやすいコミュニティレストランである「槇塚台レストラン」を開店した。通りに面したキッチンで、若いお母さんが調理を楽しんでおり、現在は、ひっきりなしに高齢者が食事をとりに、あるいはお弁当を買いに訪れる活気のある場所となっている。
多世代交流
最近は、あるお母さんの提案で、お母さんと幼児が一緒に、高齢者宅にお弁当を配達する事業が始まった。このお母さんは実家と離れて暮らすなかで、子どもの触れ合いの機会を求めてこのような提案をしたという。思いがけない配達員の来訪で高齢者がたいそう喜ぶ様子が見られる。

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写真左:旧商店街の店舗を再生したレストラン / 写真右:明るいキッチンで女性が調理

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食事しながらコミュニケーションする高齢者

柴田 建

筆者

柴田 建

1971年福岡市生まれ。2000年九州大学大学院博士課程修了。博士(工学)。日本(福岡、東京、沖縄等)および世界(カリフォルニア、上海、マニラ等)各地の住宅地をめぐり、地域住環境のマネジメントやコミュニティ主導の地域づくりについて研究・実践を行っている。

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